はじめに:信用期日は知っていたのに…
2025年1月、楽天証券の制度信用取引で本田技研工業(7267)を5,000株、1,600円で買い建てました。
信用期日は半年後の7月8日。当然そのスケジュールは把握していました。
でも――
損切りができなかったんです。
そもそもの購入動機として業績の安定と1兆円を超える自社株買い、PBRも1倍を下回る割安水準だったため短期での売り抜けを目的として購入したのですが、購入のタイミングが高値圏だったため塩漬けする羽目になっていました。。
結果的に、3,000株が信用期日到来により強制決済。
さらにその後、追証・不足金の発生→取引制限という一連の経験をすることに、、
この記事では、ホンダ株を信用取引して実際に陥った「典型的な失敗」を振り返ります。
信用取引とホンダ株の買い建て
信用取引(制度信用)では、取引日から原則6カ月以内に反対売買や現引きによって決済する必要があります。
私は、2025年1月8日にホンダ(7267)を**1,600円で5,000株信用買い(制度信用)**しました。
銘柄としての信頼感もあり、「きっと戻るだろう」という期待感が強かったのを覚えています。
しかし、損切りができなかった…
株価は私の予想に反して下落を続け、含み損がどんどん拡大。
それでも、こんな心理が邪魔をしました。
- 「大企業のホンダだから、すぐ戻るはず」
- 「ここまで来たら反発するのでは…」
- 「配当の時期を過ぎれば上がるかも」
結果的に、損切りの決断ができないまま期日を迎えてしまいました。
一部は現引きしたが、資金が足りず…
信用期日が近づく中、私は2,000株分を現引きしました。
しかしそれ以上の資金が準備できず、残る3,000株分はそのまま放置。
7月8日、ホンダ株3,000株が強制決済に
2025年7月8日、楽天証券から通知があり、
残るホンダ株3,000株が自動的に強制決済されました。

- 平均約定単価:1,424.5円
- 含み損:1,600円 − 1,424.5円 = −175.5円 × 3,000株
- 総損失額:約**−525,000円(税引前)**
以下が強制決済された注文履歴です。

なお実際には、以下の諸費用も加算されるため最終的な損失は、−596,815円でした。。

そして追証・不足金 → 一時的に取引制限も
損失が膨らんだ影響で、証券口座には追証(追加保証金)と不足金が発生。
一時的に新規注文や出金が制限される事態となりました。
このとき私は、慌てて楽天銀行から即時入金を試みましたが、タイミングが遅れ、しばらくの間実質的に取引がロックされた状態に。
以下、今回実際に発生した追証・不足金です。

以下は入金後の不足金解消の通知です。

唯一の救いは「配当落調整金」の入金
この一連のトレードの中で、唯一“プラス”だったのが、配当落調整金の入金です。
私はホンダ株を権利落ち日まで信用買いで5,000株保有していたため、
株主ではないにもかかわらず、配当相当額の調整金が入金されました。
これは制度信用ならではの特徴で、株主と同様に配当金相当額(税引前)が調整金として支払われる仕組みです。
※実際の金額は税金が引かれ、株価の調整幅にも反映されます。
以下が実際の配当落調整金(+143,964円)です。

この経験から学んだこと
今回の一連の体験から学んだ教訓は、以下の通りです。
- 損切りのための具体的な下限ラインを決める
- 信用期日を把握していても、感情に支配されると動けなくなる
- 資金管理が甘いと、現引きすら満足にできない
- 追証・不足金の発生は精神的にも大きなダメージ
- ただし、制度信用なら配当落調整金があることも頭に入れておくとよい
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